[26日 ロイター] - 米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)は26日、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ旅行需要の回復が今夏から見込めるとの見通しを示した。ただ、ビジネス旅行は当面回復が見込めないという。

この日発表した第4・四半期決算は、純利益が14億4000万ドル(1株当たり1.76ドル)に減少した。リフィニティブがまとめたアナリストの1株当たり利益予想は1.31ドルだった。

ステファン・スケリ最高経営責任者(CEO)は決算後の電話会見で「6月から9月にかけて旅行者が急増する。特に航空旅行が回復する」との見方を示した。

2021年の総収入は、9─10%増加するとの見通しを示した。個人の旅行・娯楽関連消費は、21年第4・四半期までに19年第4・四半期の約70%にまで回復すると見込んでいる。

通年の収入は397億ドル(レンジ上限)と予想。市場予想(399億2000万ドル)を若干下回る。

一方、企業の支出削減は当面続き、ビジネス旅行の回復はより時間がかかると指摘。アメックスカードを使った企業の旅行・娯楽関連消費は20年の第4・四半期に65%減少した。