2021/1/28

【ペット業界】コロナ禍で急拡大する需要と「数値規制」問題

コロナ禍でペットバブル到来

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要の伸長で、ペットを家族に迎え入れる人が世界的に急増している。
米国やオーストラリアでは家で過ごす時間が増えたことで、ペットの購入に加えて保護猫・保護犬の里親になる人が増加。
日本では、在宅時間の増加に加えて、1人につき10万円が支給された「特別定額給付金」が追い風となり、ペットの市場が拡大。
人気の猫は「スコティッシュ・フォールド」「アメリカン・ショートヘア」、犬は「トイプードル」や「チワワ」、そして純血種同士を組み合わせたミックス犬だという。犬・猫共に品薄になり、販売価格が高騰している。
さらに犬・猫以外の動物にも影響は広がっている。
ウサギや「フクロモモンガ」など外国産の小動物や観賞魚、爬虫(はちゅう)類も人気が高まり、品薄になって価格が上昇した。「国際航空便の欠航や減便で外国産生体の輸入ができず、品薄で販売価格が上昇している」(観賞魚・爬虫類の輸入業者)という。
同じ魚でも、夏祭り用の金魚の卸値は従来の10分の1に下落した一方、一般家庭で飼育しやすいメダカの卸値は例年の10倍まで上昇するといった現象が、コロナによって起きている。
この急激な需要増の裏で起きようとしているペットビジネスの地殻変動をレポートする。