ゴディバ、北米全店撤退 高級チョコ、コロナ流行で
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北米では、Targetのような量販店でも、スーパーでもドラッグストアでもGODIVAのチョコは普通に売られていますから、直営の店舗を全部閉店しても、包装されたチョコであれば、引き続き北米でも買えるのだと思います。
販路を積極的に拡大した結果、GODIVAの製品はどこででも買えるようになり、結果的に希少性や特別感を喪失してしまいました。10年以上前、NYに住んでいた頃ですら、スーパーのアイスクリーム売り場に並んだGODIVAのパイントのアイスクリームの値段は、値下げにより他のアイスクリームメーカーとそれほど変わりなく、プレミアム感のなさに驚いたものです。
GODIVAは元々はベルギーのチョコレートメーカーで、王室御用達でもありましたが、買収により今はトルコの食品メーカーの傘下に入っています(それ以前はキャンベルスープの傘下)。そうした経緯もあってか、人の心に訴えかける「ブランドとしての物語」が希薄化する傾向にもあったように思います。
本部はマンハッタンのMacy‘sの2ブロック先あたりにありますが、今回の決定を機に、マンハッタンから本部を移転するかもしれませんね。ゴディバはUSでは元々量販ブランドに成り下がってしまっており、日本のようなプチ贅沢・贈り物というポジショニングは維持できていなかったので、自然な流れのように感じます。
他方、日本市場においてはブランドイメージは比較的良好と思いますし、資本も2019年に日本事業はPEのMBKに買われており、米国事業とは資本も全く別ですので、個別の進化を辿っていく可能性はると思います。今や日本でもコンビニやちょっとしたスーパーでも販売されており、かつてあった「特別感」がすっかり薄らいでしまっている。ありふれてしまったがゆえにギフト使いするには恥ずかしいし、自宅使いするには微妙なもったいなさがある(笑)。今後は、「量販店における高級品」路線? うまくそこにはまるとよいですね。