「勉強の必要性を感じない」... DX人材育成ニーズの背景と課題
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本日の日本経済新聞で
「DX人材」のモヤっと感 覚悟なき採用は迷走必至
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFK181XO0Y1A110C2000000?unlock=1
という記事が出ましたが、このDX人材育成の課題について、IPAの調査報告書から考察してみました。
2020年秋頃から、大企業がこぞってDX人材育成のための学習プログラム(AIの基礎知識やデザイン思考などの座学)を取り入れようとしているのはご存知だと思います。
しかし、IPAの調査報告書からは
・先端IT非従事者がスキルアップのために自主勉強する時間は、週平均1時間。さらに、このうち48.8%は「ほとんど勉強しない」
・先端IT非従事者の43.8%は、勉強しない理由を「勉強の必要性をあまり感じない」(「現在のスキルで十分だと思う」26.2%、「会社側から特に求められない」17.6%)と回答
・20代の47.4%は、勉強しない理由を「新しいスキルを習得しても、それを活かす場がない」と回答
という現状が見えてきます。
つまり、「DX人材として成長してほしい」という企業側の希望とは裏腹に、社員のモチベーションは著しく低いという課題があるのです。
さらに、一口に「DX人材」と言っても、領域はさまざま。少なくともビジネス・デザイン・テクノロジーの3領域に分けられるはずです。そのため、一元的な座学プログラムでは対応が厳しいものがあります。
このことから、DX人材の育成には
① ビジネスやデザインなど、領域ごとに適切なアプローチを試みる
② 実践・活用の機会を設けてモチベーションマネジメントしながら、スキル・ノウハウを習得させる
の2点が重要だと考えています(が、それが難しいんですよね...)。