2021/1/25

【完全版】「鬼滅の刃」ヒットの方程式

いま、ストリーミングやマンガ・ゲームなど、時間を忘れて自宅でコンテンツに没入する機会が増えています。
人々が社会との関わり方に大きな変化を求められる中、エンタメ文化やブームの法則はどう変わったのでしょうか。
特集『時間を忘れる「コンテンツ」の研究』では、様々な視点から、絶対に外さないステイホーム・コンテンツを紹介していきます。
第1回は、2020年に劇場版アニメが国民的ヒットを記録した『鬼滅の刃』です。
まだ見ていない人にとっては若干ネタバレするかもしれませんが、新しい「ヒットの方程式」のヒントが見えてくるはずです。
(写真:時事)

ONE PIECE、千と千尋「超え」

『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴/ごとうげ・こよはる著)は、昨年、最も流行したコンテンツの一つでしょう。
週刊少年ジャンプ(集英社)で2016年2月〜2020年5月に連載され、単行本にして全23巻。発行部数は、シリーズ累計1億2000万部(2020年12月時点、電子版含む)を突破し、歴代8位を記録しています。
ちなみに歴代1位は『ワンピース』(尾田栄一郎著)の4億7000万部(97巻時点)ですが、1巻あたり部数でいえば、『ワンピース』をも上回ることになるのです。