続く原酒不足 国産ウイスキー、メーカー苦心
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時事通信のウンコ記事にアンチテーゼ男の血が騒いだので久々にコメントします。
ウイスキーは世界のマーケットも賑わっていて、特にイギリスを中心として古い蒸溜所を再興したり、新しい蒸溜所が出来たりと、銘柄が沢山出てきていて、世界的にも原酒需要が高まっています。
それにジャパニーズウイスキーの原酒は国内生産は恐らくごく一部で、殆どのレギュラー銘柄は海外(イギリス・スコットランド・インド・アメリカなど)の原酒を輸入して使用していると思います。白州や知多のような高級ブランドには各ブランドの国内蒸溜所生産の原酒を主に使ってると思います。
またイギリスやスコットランドでは原酒を専門に作る蒸留所などもあり規模も数も全然違いますが、日本は原酒を専門的に生産する蒸溜所もありませんし生産規模も蒸溜所の数も小さく、製造に最低でも4年〜8年という期間を要するため、昨今急に高まってきた需要に対して原酒生産が追いついていないのです。生乳生産や減反問題と同じ構造です。よって今後数年はこの状態が続くのです。
ポイントは目の前の原酒不足というよりも、今後ジャパニーズウイスキーの人気を増産を始めている原酒生産の供給に見合う需要(人気)を維持できるかどうかというところではないでしょうか。今後は安い銘柄(原酒の熟成年数が若い順)から徐々に原酒不足は解消していくものと思います。
おそらくその辺のような事情を全然理解していない記事ですね。最後の結びも意味が通じてません。
ちなみに我田引水、北海道は厚岸蒸溜所のやっと発売されたレギュラーサイズの新商品は1本1万5000円(正規価格。オクや楽天では倍以上の値段が付いてます)です。熟成に使うミズナラ樽も地元のミズナラを伐採して作るほど、生産地へのこだわりが強いブランドです。
http://akkeshi-distillery.com/products.html
もひとつ我田引水、札幌にある紅櫻蒸溜所は現在クラフトジンを生産していますが、これは将来的にジンの蒸溜施設をウイスキー生産に流用するそうです。詳しいインフォメーションは最近見てないですが、予定通りであれば今年辺りからウイスキーの蒸溜を始めるはずです。
https://www.hlwhisky.co.jp
注目のコメント
ウイスキーは日本のアルコール市場で成長している数少ない有望市場。長期熟成が必要な製品故に短期的な需要の増減に対応できないのが難点だが、そこも含めて価値があると思われている製品。大事に育てていってもらいたい市場だが、白州12年は700ミリリットル入りで希望小売価格9350円と海外の12年ものと比べるとかなりお高い。。。まあ、ブランド価値と希少性から現状この価格が市場では妥当ということだろう。白州12年や他の国産ウイスキーも飲みたいところだが、コストパフォーマンスを考えるとどうしても海外品に手が伸びてしまうなぁ。。。
2023年にサントリーの白州蒸留所は50周年、山崎蒸留所は100周年を迎えます。何か大きなニュースを期待してしまいます。
ちなみに、原酒不足が深刻なのは単式蒸留器にて大麦麦芽で作るモルトウイスキーであり、グレーンウイスキーは製法や原料の違いから不足はしにくいです。なんでも安い国になってしまった日本の、しっかりと価値を出して高く売って行ける商品の一つなので大事に育てていってもらいたい分野だですね。国内の、とにかく安さを求める消費者にはそれなりの商品が世界にはたくさんありますから、そこは放っておいてもいいと思います。
こんなスピードの時代に10年単位の時間をかけてしかできないものって、それ自体にロマンを感じます。僕も実家には60歳を過ぎてからぼちぼち飲もうと思っている仕入れ値3000円レベルのワインと中国茶が20年先の目覚めのために眠っています。