[フランクフルト 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の借り入れコストを計る方法について、3月の理事会で踏み込んだ討議を行う方針であることが複数の関係筋の話で分かった。

ECBは21日の定例理事会で、新型コロナウイルスの新たな感染拡大が域内経済へのリスクになるとして、大規模な量的緩和(QE)の維持を決定し、経済の下支えに向け低金利の継続を再確認。このほか、新型コロナウイルス感染拡大による経済的な衝撃からの回復支援に向け「融資条件を好意的」に維持すると表明したが、具体的にこれをどのように推計するのかについては明らかにしなかった。

関係筋によると、ECBは3月10─11日に開く理事会でセミナーを開催し、採用する指標の検証のほか、指標を個別に検証するのか、もしくは指標を指数化するのかなどについて踏み込んだ討議を行う。

この件に関してECB報道官はコメントを控えた。