[22日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が22日に発表した2020年12月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.7%増の676万戸と、市場予想の2.0%減(655万戸)に反して増加した。ただ、価格上昇と在庫減で住宅販売は今後失速する恐れがある。

20年は前年比22.2%増の564万戸と、06年以来の高水準となった。

12月の地域別販売は、北東部と南部が増加、西部が減少。中西部は横ばいだった。

住宅在庫は前年同月比23%減の107万戸と、過去最低を更新した。

販売価格中央値は前年同月比12.9%上昇の30万9800ドル。20年は9%上昇した。

12月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は1.9カ月と、統計開始以来最も短くなった。19年12月は3.0カ月だった。健全な需給バランスには6─7カ月が適切とされている。