サムスン電子がテキサスに半導体工場検討、1兆円超規模-関係者
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2つポイントがあり、対中規制と、TSMCとの競争という点。そして両方が重なってくる。
対中規制は、TSMCもそうだが、米国での需要に対して米国で製造すれば、政治リスクが少なく米国顧客を得やすい。そして注目点は「将来的には3nmの半導体も」という部分。これがTSMCとの競争に関わる部分で、同社がアリゾナに1.3兆円投資して2024年に開始しようとしている工場(①)は、5nmといわれている(②)。これはすでに台湾では製造が始まっている。
Intelが外注を計画しているのも、Intelが10nmまでしか成功していないから。より微細なほど、同じ回路を小さく設計でき、基本的にコストは下がり省電力性能は上がる。なのでTSMCよりさらに微細なものを米国でやる計画ですよ、というのは顧客には訴求点になる。もちろんTSMCも、競争相手によって戦略を変える可能性もある。ただ先端領域は技術流出とのバランスでもあるし、TSMCは台湾経済の根幹でもあるので、自国に最先端があることの産業政策的な意味は極めて強い。こういったことのバランス。
なお、Samsungは前からテキサス・オースティンに工場をもっているので、TSMCのアリゾナ進出とは違う。既存工場の拡張とか、そこでの新工場棟への投資。
①https://newspicks.com/news/4905291
②https://newspicks.com/news/4909061