[ベルリン 22日 ロイター] - 台湾のシリコンウエハーメーカー、環球晶円(グローバルウェーハズ)は22日、ドイツの同業シルトロニック買収条件を引き上げた。より多くのシルトロニック株主に株式公開買い付け(TOB)に応じてもらうため。買収価格は42億ユーロ(51億ドル)相当に拡大する。

グローバルウェーハズは昨年12月にシルトロニック買収で合意。統合会社は直径300ミリメートルのシリコンウエハー業界で信越化学に次ぐ世界2位となる。

グローバルウェーハズの発表によると、TOB価格を1株=125ユーロから140ユーロに12%引き上げた。その他の条件は12月21日に発表した目論見書から変更ない。

TOB期限は1月27日。65%以上の株主が応じる必要がある。シルトロニックの経営陣はグローバルウェーハズによる買収を支持しているが、一部株主から条件が少数株主にとって不公平との声が上がっていた。

グローバルウェーハズによると、現在は発行済みシルトロニック株式の4.53%を保有。シルトロニックの元親会社のワッカー・ケミーはすでに保有するシルトロニック株30.8%をすべてグローバルウェーハズに譲渡することにしている。

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