[北京 22日 ロイター] - 中国で新型コロナウイルス感染者が再び増加する中、北京市は22日、市内各所で大規模な新型コロナ検査を開始した。上海では前日から病院スタッフ全員に対する検査が行われている。

当局によると、中国本土で新たに確認された新型コロナ感染者は103人で、前日の144人からやや減少した。

新規感染者のうち国内感染者は94人で、北東部の黒竜江省が47人、吉林省が19人、上海が6人、北京が3人だった。

新規感染者が連日確認されている北京では、検査場に検査を待つ人々の長い列ができている。上海では病院スタッフ2人が検査の結果、陽性となったことを受け、前日から病院スタッフ全員への大規模検査を開始した。

中国が確認された症例に分類していない無症状感染者の数は119人で、前日の113人からやや増加した。

黒竜江省の省都ハルビン市の地元当局の発表によると、市内で確認されたコロナ感染者と無症状感染者はほぼ全員、タイの財閥チャロン・ポカパン(CP)グループと現地開発ゾーンの合弁会社が所有する食肉加工工場と関連がある。海外では食肉工場でクラスター(感染者集団)が起きた例が多くあるが、中国では初めてとされている。

北京に隣接する河北省の新規感染者は18人。同省最大の都市、石家荘市の高速鉄道駅では22日、電車から降りることはできたが、乗車する人はいなかった。

北京西駅は通常、春節(旧正月)休暇前は移動客でごった返すが、22日午前はほぼ無人の状態だった。

これまでに本土で確認されている感染者は累計8万8804人に増え、死者は前日から変わらず4635人。

*内容を追加しました。