Intel Developer Day 2020を見ればインテルの野望は大きい。そして、それを達成するには製造技術が必須。ここで製造技術を独占できれば巨利を得ることは確実。必要とされる技術は同じでなくても、超微細なシリコンベースの半導体を作れる事は大きなコンピテンス。短中期的に財務を見るのも大切ですが、Intelはまだ体力はあるので長期的なビジョンを活かせる経営をGelsingerさんにはして欲しいし、彼は言われずとも理解しているはず。
Intel is a leading digital chipmaker, focused on the design and manufacturing of microprocessors for the global personal computer and data center markets.
https://on.wsj.com/3iC2qTC
<追記終>
ざーっと決算スライド(①)を見たが、気になっている7nmの開発(それがファンドリーに出すのかも決める、②)については言及がない。
Intelに長く従事し、現在はVMWareのCEOのゲルシンガー氏が2/15から次期CEOとなることが発表されているので、今回はファンドリーについての意思決定は発表されないと思っていたが、今のところ見る限り発表なし。一方で7nmについては決算で進捗を発表するとあったので、それがぱっと見当たらないのは残念。
いくつかの可能性としては「7nmへの投資を増加」(スライド6)とある。ただ現時点ではファンドリーシフトの意思決定をしていなければそりゃ投資するだろう。一方、FCFは過去最大で株主還元も多く、増配もしている(スライド4)。半導体は設備投資で、7nm以下で進めていくなら投資は必要。Intelは元々キャッシュリッチではあるが、ファンドリーシフトすれば設備投資は減るので…まぁ結論確定的なことは何もわからない。
①https://www.intc.com/news-events/ir-calendar/detail/8508/q4-2020-intel-corporation-earnings-conference-call
②https://newspicks.com/news/5534861
Intel Developer Day 2020を見ればインテルの野望は大きい。そして、それを達成するには製造技術が必須。ここで製造技術を独占できれば巨利を得ることは確実。必要とされる技術は同じでなくても、超微細なシリコンベースの半導体を作れる事は大きなコンピテンス。短中期的に財務を見るのも大切ですが、Intelはまだ体力はあるので長期的なビジョンを活かせる経営をGelsingerさんにはして欲しいし、彼は言われずとも理解しているはず。
今のCPUの最新微細プロセスを作れるのはTSMC、Samsung、Intel。ここをアメリカの制裁で製造装置を確保が難しい中国のHuawei、さらに後ろにはTsinghua Unigroup(紫光集団)。
また、最新のコンピューティング技術を抑えるのはアメリカと中国にとっては明確な国家戦略。輸出規制の威力は日中緊張でもコロナ禍の物資確保でも見た通りで、アメリカは覇権の維持にこれを使うでしょう。