[北京 21日 ロイター] - 上海の住宅規制当局は市内の不動産市場が過熱していることを受け、規制を強化する。声明で、1月22日から発効する新たな規制により、用地と不動産価格の安定化や、住宅供給の増加、市場の監督強化を図ると述べた。

上海当局は市中銀行に対して、消費者向け住宅ローンの伸びを厳しく制御するほか、拙速な貸し出しを抑制し、消費者や企業向け融資などのその他のローンを不動産市場に投じることを防ぐように指示する。

新規制ではまた、個人が購入できる住宅の数の上限を厳しくし、付加価値税が免除される取引の水準を引き上げる。

上海の不動産市場は、人口の流入と低金利により、2020年に上昇した。不動産コンサルタントサービスの易居企業集団(Eハウス)によると、20年の取引高は新築住宅と中古住宅ともに4年近くぶりの高水準を付けた。