[東京 21日 ロイター] -

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 103.36/38 1.2132/36 125.42/46

午前9時現在 103.54/56 1.2113/17 125.43/47

NY午後5時 103.52/56 1.2104/08 125.33/37

午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の103円前半。ドルは103円半ばのサポートを割り込んだことで、短期筋の投げ売りが流入し、じわじわと下値を伸ばした。資源国通貨高/ドル安の流れはこの日も続いた。

ドルは国内勢の買いに支えられ、午前10時前に高値103.67円を付けたが、仲値後に買い手が減少すると反落した。

前日の海外市場で主役だったカナダドル(加ドル)は1米ドル=1.26加ドル前半と2018年4月以来の高値圏での取引となった。加ドル/円は81円後半で堅調だった。

加ドルは前日の海外市場で、カナダ銀行のタカ派スタンスを受けて上昇。加ドル高/米ドル安の影響で、ドル/円は103.45円まで下落した。

カナダ銀行(中央銀行)は20日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%に据え置いた。ただ、新型コロナウイルスワクチンへの期待や海外の力強い需要により、中期的な国内経済の見通しは明るさを増しているとした。

市場からは「カナダ中銀は、景気回復に合わせて資産購入を縮小することも検討している。中長期の展望が持てず、緩和に終始する日米欧の金融当局に比べ、金融政策の正常化に向けて一歩先に踏み出した形だ」(アナリスト)との声が聞かれた。

日銀は20─21日に開いた金融政策決定会合で、現行の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き量的・質的金融緩和政策の継続を賛成多数で決定した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて打ち出した政策を継続し、企業などの資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めるとした。

決定内容は予想の範囲内で、為替市場の反応は限定的だった。

前日は原油先物価格が上昇し、資源国通貨高/ドル安をもたらしたが、この流れは今日も続いた。

午前の取引で目立ったのはNZドル高。ウエストパック銀行が政策金利見通しを年内据え置きに変更したことが話題となった。

従来は年内に2度の利下げを予想していた。「最近のGDPや住宅価格の堅調ぶりを考慮すると、現在の政策金利は十分に低い」と判断したという。

豪の12月雇用統計はほぼ予想通りで、豪ドル相場に直接の反応はなかった。しかし、バイデン米大統領の就任が「期待先行のリスクオンにつながっている」(トレーダー)といい、NZドルに次いで買われた。

(為替マーケットチーム)