[19日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックス・グループが19日発表した2020年第4・四半期決算は、利益が倍増超となった。トレーディング部門が好調だったほか、民泊仲介エアビーアンドビーや料理宅配ドアダッシュなどの大型IPO(新規株式公開)案件を追い風に、引き受け業務の手数料収入が急増した。

普通株主帰属の純利益は43億6000万ドル(1株当たり12.08ドル)。リフィニティブのまとめたアナリストの1株利益予想は7.47ドルだった。

総収入も前年同期比18%増の117億4000万ドルだった。

トレーディング事業を含むグローバル・マーケッツ部門の収入は23%増の42億7000万ドル。20年通年では212億ドルに達し、約10年ぶりの好成績となった。

株式引き受けが好調で、投資銀行部門の収入も27%増の26億1000万ドルだった。

コンシューマー・バンキング部門の収入は52%増の3億4700万ドル、通年でも40%増の12億1000万ドルだった。

オッペンハイマーのアナリストは「非常に好調な四半期だった」と評価した。

ソロモン最高経営責任者(CEO)は「今年は状況の安定化を望む」としつつ、「引き続き多岐にわたる動向に備える」とし、昨年1月に示した3カ年の利益率および経費削減目標を据え置いた。

また経営陣は、このところの業績を支援する資本市場の動きがおそらく鈍化すると警告。一般消費者向け事業が黒字化するには時間がかかるとも述べた。

*内容を追加しました。