[北京 18日 ロイター] - 中国外務省は18日、台湾を巡って「不快な」行動をとる米当局者に制裁を科すと表明した。

ポンペオ米国務長官は今月、台湾との政府高官級の接触規制を解除すると表明。クラフト米国連大使は先週、台湾の蔡英文総統と電話会談したと明らかにし、米国は台湾を常に支持すると述べた。

中国外務省報道官は定例会見で、台湾問題を巡り米国に「重い代償を支払わせる」方針を継続するのかとの質問に対し、一部の米当局者が制裁対象になると発言。

「米国の誤った行動を受け、中国は台湾問題に関連して不快な行動に関与した責任のある米当局者に制裁を科すことを決めた」と述べた。

米政府は15日、国家安全維持法に基づき香港で多数が逮捕された件で中国本土と香港の当局者6人に対する制裁を発表した。これについて質問された報道官は、香港問題に関する「不快な」行動で米当局者、米議会メンバー、非政府組織のメンバーとその家族に制裁を科すことを決定したと述べた。

中国は先月、中国当局者十数人を対象とする米制裁に対抗し、複数の米国人に制裁を科すと表明した。報道官の18日の発言が新たな制裁を意味するのかは不明。

中国政府は昨年、米国が香港の自治侵害などを理由に中国・香港当局者を制裁対象にしたことを受けて、米共和党議員を含む米国人11人に制裁を科すと発表した。

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