もうPBRには頼らない 進化するバリュー投資家
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オークツリーが筋金入りのバリュー投資家なのかはともかく、PBRやPERで投資判断するバリュー株投資は時代遅れだろう。
特に金融緩和しているうちはなかなかバリューマーケットにならない。一方でバリュー株投資家がいきなりグロース株投資をするのも危険だと思う。
良くバリュー株投資家の話を聞くと市場は割高だ。と言う一点でバリュー株投資を正当化するが、あくまでも直近の決算水準比較で割高だと言ってる訳で、グロース株の利益はそれから遥かに成長している可能性がある。そこを想定に置いて割高か割安かを議論しないと意味が無い。
特にプラットフォーマーは利益よりGMVの伸びなどで評価されるため、バリュー株投資家にはかなりハードル高いだろう。
注目のコメント
スタートアップに関与する立場としては、常々、バリュー投資とグロース投資を峻別することに、今ひとつ意味を見出だせずにいたこともあり、ハワード・マークス氏の指摘に共感します。
「グロース投資」であっても、事業の成長可能性、将来的な価値に基づいて投資判断しているのであれば、その巧拙はともあれ、「バリュー投資」と本質は変わらないのではないかと解釈しています。
対象企業の価値ではなく、市場のモメンタムに着目して高PER銘柄に投資することを「グロース投資」と呼ぶのであれば、それは「投機」と呼んで区別した方がスッキリするのではないでしょうか。
この点、スタートアップに対する未上場株投資であっても、より「バリュー投資」的なアプローチと「投機」的なアプローチがあります。同じ会社であっても、ラウンドや投資家によって両方のアプローチが混在しますし、それ故にステークホルダーの利害関係やベクトルがズレることも感じています。
個々のラウンドや投資家が、どちらのアプローチに即しているのかについて、経営者も投資家も、意識的であることが重要なのでしょう。未だにPBRなどで割安とか言ってる時点で思考停止。
そもそも指標を使った割高割安、大型小型の2✖️2の4分法など投資コンサルが説明のために編み出したもの。
実際の投資では機能しない。いわゆるバリュー指数・グロース指数は、テック中心とした成長産業の構造と重要性の増加も背景に、意味をなさなくなっている。そうはいっても、PSRの高さや成長性への信頼度など、記事にもあるジュリアンロバートソンのタイガーマネジメントの閉鎖を含め、ドットコムバブルのバリューファンドの大量閉鎖を想起させる。
バフェットというとバリュー投資家の印象が強いと思うが、記事にあるように、PBRの低さなどに着眼したバリュー投資(シケモク投資)はチャールズ・マンガーとの出会いでやめている。そこから障壁(Moat)に注目して、長期での利益成長の確からしさ(Intrinsic Value)から割安なのかという考え方に代わっている。
「構造的に強靭な企業」という奥野さん・NVICのコンセプトはここにつながる(①)。2019年頃にPickしていた記事でもバフェットと絡めたコメントをしているので、興味ある方は併せてご参照いただきたい(②、③)。
①https://newspicks.com/news/5538648
②https://newspicks.com/news/3737396
③https://newspicks.com/news/4007120