“蚊のタンパク質 ”人工的に作り 高感度の臭いセンサー開発
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本来の開発目的とは違うかもしれませんが、そのセンサーにより、蚊がより強く反応する「臭い」を見つけて、蚊をそちらに引きつけて一応打尽にできるような薬剤があったら良いなと思いました。
夏場、子供が公園遊びをするときに、いくら虫除けシールを貼ったりスプレーをしても、やはりかなり刺されます。湿気のある場所での夏場の農作業も同様かと。
「虫除け」から「一網打尽」に戦略を変えるのに、この技術は役立つのではと思いました。なるほど、この膜タンパク質の発現系とセンサー自体は5年前に確立してたんですね。
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/a_00547.html
今回は、その基質であるオクテノールが水に溶けにくいもんで、うまくセンサーに導けなかったところ、うまく水に溶け込ませるような導入法をセンサーに組み込んだ、ということのようです。
https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/news/3457/0.5ppbはすごい。選択性も高そうですし。今後受容部のタンパク質のバリエーションが増えれば、特定の物質を正確に嗅ぎ分けたい場面で特に役立つかも。病気の兆候なんかが分かったりすると良さげ。
臭気をセンシングする装置自体は現在すでに市販されていますが(時々使ってる)、そのほとんどの製品が、加熱した金属酸化物半導体素子に臭気分子が吸着されたときの抵抗値変化をニオイの強さとして検出する方式ものであり、原理上"嗅ぎ分け"が基本的に苦手です。気体の種類を知りたいならガスクロマトグラフのように正確に気体分子を分離検出する方法もあるのですが、時間がかかるし装置も大掛かり。
高感度で選択性の高いニオイセンサーというのは難易度の高いテーマなのは間違いありません。
ところで、電子の目である画像センサーは金属酸化物からさらに高画素化を求めて有機薄膜などが検討されてますが、電子の鼻も金属酸化物から感度を高めようとすると有機物になるのが面白いですね。雑な感想ですが、生き物の感覚器官は本当によくできてるなと。