SmartNewsが「アメリカの分断」にかける勝負
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注目のコメント
東洋経済オンラインさんに取材していただきました。
グローバル開発体制によって、コロナや大統領選挙などの大きなニュースに対応してます。僕も会議は大半が英語で、時差の壁と日々戦ってます。
「エンジニアの数は1年半(2019年6月~2020年12月)で3倍以上に増えたが、東京オフィスの新規採用エンジニアは約8割が海外出身者になった。
プロダクトの面でも、日本版アプリで開発した機能をアメリカ版にも実装することや、その逆も増えている。新型コロナ関連の情報のダッシュボード、雨雲レーダーなどの機能は、日本で作ったものを、時間を置かずにアメリカでも展開した。日米が密に連携しているからこそ開発が加速して、利用者に便利な新機能を次々届けられている。」
https://toyokeizai.net/articles/-/404676アメリカでの現地レポートやスマニューの海外開発の取り組み紹介もある読み応えのある記事です。一見、日本ではアメリカのような形で分断がないように見えますが、本当にそうなのか、というのを5年前くらいにお話したのをよく覚えています。現地での取材を実行されている姿、感銘を受けます。
‘’日本だと社会生活の中で分断を強く意識することはあまりないかもしれないが、水面下で起こりはじめている可能性はある。スマートニュースにどういう機能が必要とされるかを見極めるためには分断の実態を正しく把握するところから始めなければ、と社内で議論している。‘’外国企業しかもスタートアップ、しかもCEOがここまでアメリカのローカルレベルでの取材を敢行していることについては、興味深い珍しい取り組みとして、アメリカのメディアなどでも取り上げられても良いのではと思いました(私が見たことが無いだけでもうされてるんでしょうか)。そうすれば、ユーザー獲得にも繋がるでしょうし。
個人的には分断を図る尺度は、「民主党(青)」vs「共和党(赤)」という数の問題ではなくて、思想の過激さの程度の問題だと思っています。そもそも二大政党制なので、得票数が僅差で分かれるのは当然と言えば当然ですが、昨今は左側にはバーニーサンダースやAOCに代表される社会民主主義派がいるかと思えば、右側には熱狂的なトランプ支持者がおり、両者間はおろか、それぞれの党の穏健派ともコミュニケーションが出来ない程に違う世界に生きている人達が出てきている。この「分かり合えなさ」の深刻さが近年強まっている、という認識です。
マスメディアに対する信頼・興味が低下し、似た人間同士がが集まってコミュニケーションを取るSNSが流行したり、好きな著者のNewsletterを購読して自分が見たい様な情報だけに触れるというスタイルが益々定着しつつあると感じています。その中で、SmartnewsのNews From All Sidesの機能などは、ミッションドリブンな試みでもあり、他メディアとの差別化要因にもなり得ると思いますが、どれだけの層を動かせるのか、興味深いです。