この連載について
DXの成功率は1割未満という調査結果もあるほど、企業はデジタル変革に苦戦している。そんな中、経営トップのCEO自らが人事やITのトップを兼ねることで組織変革の先頭に立つ企業が出てきた。そこで、先例企業であるリコーと安川電機のCEOを直撃し、DXの本質に迫る。
株式会社安川電機(やすかわでんき)は、福岡県北九州市八幡西区に本社を置く、産業用ロボットなどメカトロニクス製品の製造を行うメーカーである。産業用ロボットで世界シェア第4位である。2015年には創立100周年事業の一環としてロボット村をオープンした。YASKAWAの森、安川電機みらい館、ロボット工場、本社棟、厚生棟で構成されている。 ウィキペディア
時価総額
1.46 兆円
業績

時価総額
5.57 兆円
業績

記事では、まず企業がデジタル化の価値を理解しており、トップ層からデジタル化を推し、全社に改革を進め、定着化までのプロセスを働き方改革を遂げながら達成しています。
注目するのは、真っ先に着手した全部のデータを統一化で、地味で泥臭いスタートですが、技術的視点からすると最高の決裁です。AIやらRPAに華々しい期待を抱く人が多いですが、これらの技術は人間が規格を統一しデータを用意していないと何も貢献できません。
デジタル化までの道のりは、経営者の先を見据えた実行力と泥臭さの集まりでスタートラインに立てるのです。
最近の「DX化」という言葉で思い出すのが「IT化」。Excelなどはとても有用だが、野良Excelマクロ(最近はRPAでもあると思う)は、ミクロの生産性は上げても全体としてはボトルネックになる。そしてそれを統一しようと思えば、記事にあるように「抵抗勢力」も生まれる。
全社ベースでDXでは、何を標準化するかがキー。全部をかっちり標準化しようとなれば、決めるまでの時間もかかり、その間に変化が起こる。標準化する部分とそうでない部分の見極め、標準化する部分はスピード感もって進めたりその泥臭さへの経営トップの理解・支援が必須。
DXにおいては、ある局面で推進派でも別の局面では抵抗勢力になっているケースもある。
既存事業で成果をあげているチームや個人が無自覚にそうなっているケースも。
ゆえに、トップの強いコミットメントが必要ですし、「CIO(最高情報責任者)」という特別な存在の意味が大きいはず。
「現場」としては、自分が「抵抗勢力」となっている可能性も常に念頭に置きたいものです。
理屈としては、そりゃそうなんですが、これを打破するのは相当難しい。なぜなら、今のトップは、昔の社長出勤と言われた頃がウソだったように時間がないからです。
今のトップは会社で誰よりも時間を賭して身を削っていると、大企業と仕事をしてきた、私の少ないながらの経験ではそう思います。
そうすると、幹部の誰の意見が正しいのかがよくわからない。みんな優秀ですし、特に口がうまいから出世しているわけで、その言い分だけを幹部会で聞いていると、それっぽく聞こえるのはよくわかります。
だからこそ、自身のレイヤーを現場の感性まで上げる必要がある。一つづつの現場に向き合うことは時間的に不可能です。しかし、感度は合わせられるはず。
私もそうあり続けたいなと思います。
DXはトップが、全ての意思決定経路をぶち壊す覚悟をするところから。外部から招聘するのも良いですが、徹底して権限をわたす。自分がやれないから招聘するわけで、それは自身が引退することも含めてということかと思います。
その覚悟がなければ、まあ120%できないでしょうね。
していたので、良く存じ上げています。
小笠原さんらしい話です。社長になんかなりたく無い
と言ってたのに、社長になられたと言う話を
聞いた事があります。
社内のデジタル化の話なんですね。
随分IoTと自動化をやっていたので、意外な感じです。
最後の写真のロボットは、ユニバーサルのロボットで
安川製品ではありませんね。
私もDX支援をすることが多いが、世の中の多くの会社が(こういっては申し訳ないが)「雰囲気で」DXをやっているの対して、地に足のついたDXを行っていると感じる。これも自らがコンピューター学科出身ということもあるのだろうか。
"デジタルで評価するためには、まずアウトプットを標準化しないと、データが共通言語になりません"