次のZoom探せ 米VC投資、コロナでも最高16兆円
コメント
選択しているユーザー
この記事では詳しく言及されていませんが、米国のVC資金調達全体に占めるシリコンバレーのディール数の割合が減少傾向にあることにも注目です。
米スタートアップデータベースのPitchbook社によると、シリコンバレー比率は年々減少傾向にあり、2021年には20%を割る水準になるとも言われています。
高い生活コストとリモートワークの進展で、スタートアップがシリコンバレー外に移転するケースが増えているようです。
同レポートによると、移転するスタートアップを追いかけ、オースティン、アトランタ、ロサンゼルス、ボストン、ニューヨークなどでVCが増えているとのこと。
海外VCが日本のスタートアップ投資に興味を示すなど、VCのリモートワーク化で、今後、資金調達がよりボーダレスになっていくのではないかと思っています。
参考:PitchBook Analyst Note: 2021 US Venture Capital Outlook
https://pitchbook.com/news/reports/q4-2020-pitchbook-analyst-note-2021-us-venture-capital-outlook
注目のコメント
いくつかの記事でもコメントしていますが、アメリカのVCにとって、投資先のコロナの影響は50%以上が追い風、無風という分析結果もあり、投資ペースは勢いを増しています。
一方で有力投資先には資金、経営サポート含めがっつり実施するが、それ以外の先は注力しないという動きも出ており、スタートアップ側の二極化が進むと思います。結果有力スタートアップと連携できる企業とそれ以外という、オープンイノベーションでも二極化が起こるのではないでしょうか。
日経のコメントでは誰がアンカーとなり、市場規模を拡大させるかというコメントもありますが、グローバルの投資家が投資をしやすい投資に関するルールや仕組みのアップデート(投資条件、バリュエーションに関する考え方、モニタリングの仕組みなど)が鍵だと考えています。株式市場が良かったから、その一点に尽きます。歴史上スタートアップ資金調達額と株式マーケットは完全正相関していて例外はありません。市場が良いのはコロナによる財政大出動と金融緩和、そしてリモートDXブーム。世界中いま景色は同じ。
全世界同時金融緩和は、投資家側で壮大な金余りを生み、リーマンショック以降一旦減ったVCアセットクラスに資金が戻ってきている。それと同時に、コロナによって5年後にワープして、社会・生活の変化による新しいテーマの出現、遅れていたDXの加速など、スタートアップ側での魅力的な機会の登場と相まって、米国はもちろん日本でもVCが活況を呈している。