FRB議長、出口戦略の議論「今ではない」 経済の目標程遠く
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出口戦略は「今ではない」が議論をしている時点で出口戦略の始まりでもある。この発言を聞いた後のマーケットを見ても、出口は「いつかくる」事を織り込みつつあり、10年の債権金利はゆるやかに上昇、株はグロースからバリューというこれまでとは違う方向性。
ただだからと言って急激な株安にはしたくないから「今ではない」を強調したいパウエルさん。そしてそう受け止めたマーケット参加者及びメディア。
注目のコメント
FRBが株価高騰を懸念してバブル退治を始める、との見立てが一部にありましたが、明確に否定しました。しかも、リーマンショックの後の早すぎた引き締めへの転換を教訓として挙げており、IMFとも論調を合わせています。敢えて敷衍するなら、金融市場のバブルには目をつむり、失業率など実物経済のコロナ禍前への復帰を待つ、と物事の優先順位を明確にしたわけです。史上最高値圏にある株価の織り込みと整合的だと思います。
“プリンストン大学でのウェブシンポジウムで、月額1200億ドルの債券買い取りプログラムを巡り「今は出口戦略について話すべきときではない」と明言。「解除を早まらないよう注意することが世界金融危機から学んだ教訓だ」とし、シグナルを送るつもりなら市場は耳を傾けているため、出口戦略を繰り返し口にすべきではないと述べた。
さらに「経済はFRBの目標からかけ離れており、仕事が十分かつ真に達成されるまで、金融政策手段を駆使することに強力にコミットする」と述べ、一部のFRB当局者らが示唆した年内の債券買い取り縮小の可能性に対して否定的な見方を示した。”
重要なポイントですね、マクロ経済政策はここ10年で進歩しています