メトロポリタン美術館が新たなバーチャルギャラリーをオープン。レンブラントやゴッホ、ポロックも鑑賞可能に
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あつ森への参画といい、METはデジタルに明るいですね。
全ての美術館の運営が厳しくなっている今、まず出来ることは鑑賞体験のDX、細かい機能やマーケティングは時間が掛かりそうです。
あとは収益性を持つには、ある程度興味を持つ層が限られそうな今の事業から、どのように多角化していくのか。とても気になります。
注目のコメント
COVID-19による移動や物理体験の制限を受けて、美術館や興行の体験の形は劇的に変わっていきますね。昨年から各所水面下で準備していたものが、これから一気に表に出てくると思います。
そのあたり、以前からデジタルアーカイブを先行して進めていた一部の欧米の美術館は先行メリットがありそう。ただ同時に、現時点で一般的な端末の画像処理能力や通信環境を考えるとそこまでの負荷はかけられず、デジタル体験やリモート体験でできることも、実際に技術的に可能なことにくらべるとかなり制限されてしまうのも事実。パソコンの計算処理がグラフィックボード寄りになってきていることや、5Gの汎用化が、そのあたりの限界を広げてくれることが期待されます。
まだ現時点で公開されているデジタル美術館関連の動きは、360度画像をひろいながら歩けるようなものがメインで、今回のようにもう少しインタラクティブに、立体的に鑑賞できるゲームエンジン環境をダウンロードして体験するようなものは、ようやく少し出てきている程度(やはり開発コストもかかるし見る側の環境も限られるので)。
とはいえ今後はもっと本質的にインタラクティブで、展示コンテンツや構成がパラメトリックに改変・編集できるタイプのものや、通常の展示から拡張してその他のレクチャーやイベント、関連資料などまでを並列にインタラクティブに展示コンテンツ化表示し、没入体験できるような、展示と情報ダイアグラムとの境界があいまいになるような展示方法に、つまりは実空間だけでは不可能なより積極的な展示体験のプラットフォームへと(コロナ環境下での受動的な対策という範囲を超えて)移行していくはず。
このあたり、物理空間と情報空間がそれぞれいずれも「リアル」である今の社会に、その一歩先、物理空間と情報空間が高次に融合した空間を積極的に価値化しデザインしていく流れが、ようやく見え始めた事例として興味深い。ちょうど今週末には、新宿のICCで、まさに仮想空間でのインタラクティブ美術館としてHyper ICCが公開されるので、この次の可能性としてもしっかり見てほしいところ。