NY株反落、8ドル安 ナスダックは続伸
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米国株式相場は小反落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比8.22ドル安の3万1060.47ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は56.52ポイント高の1万3128.95で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億1711万株減の9億9527万株でした。
新規の手掛かり材料に乏しく、方向感に欠ける展開のなか、本日予定されているバイデン 次期大統領の追加経済対策発表を前に様子見に徹している雰囲気がありました。大勢はバイデン政権の財政出動への期待が引き続き投資家心理を下支えしているというスタンスのようです。
昨年12月の米消費者物価指数(CPI)は前月から0.4%上昇し、市場予想通りの上昇率となったことから、インフレの急伸が見られず連邦準備制度理事会(FRB)が長期にわたり大規模緩和を維持するとの見方が強まりました。
新型コロナウイルス感染再拡大への懸念は変わらず、米メディアによれば、米国のコロナによる死者数は前日、過去最多を更新しましたが、相場への影響は限定的です。
最近は米国債利回りは上昇していましたが、FOMCメンバーの発言から判断しますと、バランスシートに関する政策決定の具体的な時期には言及しないという印象で、少しトーンを下げています。30年米国債入札結果が発表されましたが、前日の10年債に引き続き、好調な入札となったことも米国債利回りを押し下げています。そこからも予想できますが、債券の需要は今後も充分にあり、金利が大幅に上昇する局面に直面する可能性は低いと言えます。