[東京 13日 ロイター] -

日経平均

終値      28456.59 +292.25

寄り付き    28140.10

安値/高値   28,133.59─28,503.43

TOPIX

終値       1864.40 +6.46

寄り付き     1852.93

安値/高値    1,852.15─1,867.23

東証出来高(万株) 123956

東証売買代金(億円) 27355.66

東京株式市場で日経平均は4日続伸した。4日連続でバブル崩壊後高値を更新し、1990年8月以来の水準となった。需給懸念のある半導体関連を中心に値がさ株が買われ、日経平均は後場一段高となった。ただ、指数寄与度の高い銘柄が日経平均を押し上げる格好となり、市場では「日経平均だけが強い、いびつな相場となっている。期待だけが先行し、実体経済を表していない」(国内証券)との見方も出ている。

日経平均は前営業日比24円24銭安の2万8140円10銭でスタートした後、間もなくプラス転換し、上げ幅を拡大、一時339円09銭高の2万8503円43銭を付けた。世界的な半導体不足を背景に、東京エレクトロン、アドバンテストなどの半導体関連が買われたほか、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングなどの指数寄与度の高い銘柄も買われ、4銘柄で日経平均を約200円押し上げた。

TOPIXは5日続伸し0.35%高。連日の昨年来高値更新となり、2018年2月2日以来の水準で推移した。東証1部の売買代金は2兆7355億6600万円。東証33業種では、鉱業、石油・石炭製品、海運業、金属製品などの25業種が値上がり。電気・ガス業、精密機器、医薬品などの8業種は値下がりとなっている。

市場では「半導体不足に関するニュースが連日取り上げられていることもあり、半導体関連銘柄がしっかり。そのほかの指数寄与度の高い銘柄も個別材料で買われており、日経平均は上値を追う展開となった。短期的な過熱感は否めないが、節分天井・彼岸底といった相場格言があるように、2月上旬まで株価は上昇しやすい。調整は2月以降となるのではないか」(フィリップ証券のリサーチ部長、笹木和弘氏)との声が出ていた。

個別では、安川電気が4.43%高となり、昨年来高値を更新。12日に2021年2月期(20年3月―21年2月)の連結業績予想を上方修正し、純利益が180億円になる見通しなどと発表したことが好感された。中国向けの半導体・電子部品市場が好調に推移しているほか、ロボット事業では中国を中心とした自動車市場の回復がみられ、自動化ニーズが拡大しているという。

東証1部の騰落数は、値上がり1232銘柄に対し、値下がりが856銘柄、変わらずが98銘柄だった。