吉村知事の誤用も…日本の研究職における真の「ガラスの天井」とは
FRaU | 講談社
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生物系の学部では比較的研究職を志望する女子学生が多く入学してきており、優秀な学生も多いです。一方、大学における女性教員の割合は男性教員と比べると低いのが現状で、各大学で男女共同参画を背景に女性教員の積極的な雇用を進めたり、女性限定の公募をしたりしています。しかし重要なポイントは、単に女性教員の雇用機会を増やすことだけではなく、女性研究者が大学教員として働きたいと思える環境を作ることにあるのではないかと思います。この問題は大学だけではなく、一般企業も同じかと思います。
ヒトの腸内フローラで考えると、いろいろな種類の腸内細菌がお腹の中にいること、すなわち多様性が高いことが良い腸内環境であり健康であることを示す一つの指標になります。大学や企業といった組織においても、多様性が自然に高まる仕組みづくりをすることが、健康な組織を作るのに重要ではないでしょうか。研究支援なども含め、力関係が強く働く職業になっているのが残念です。また、昔より研究職の社会的地位が弱くなっている中、純粋に研究がしたい人でも研究職の環境が嫌で辞める人が少なくない気がするので、せつないですね。