ソフトバンク、楽天モバイルによる営業秘密の利用停止求め提訴へ
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企業間競争、過去の事例、Geo Politicsなどの文脈とつなげて本件を大きく語る事には違和感を持ちます。
通信は業界内での転職が多いので、表に出ない小さな事例は昔から起きていると思います。一方で最近は様々な種類のビッグデータがあり、企業は正当な方法で競合他社の情報を昔よりも簡単に調べることが可能になっています。ですので常識的に考えて、報道内容が事実だと仮定して、このような情報がリスクを取って組織が不正を働く動機にはなり得ません。あくまでも個人的に仕事に役立つと考えた結果だと想像します。(もちろん使われ方次第では「結果として他社に営業秘密が利用された」という事になり得ますが、これは調査が進まない事には憶測でしかありません)
いずれにせよ競争環境が増す通信業界においては、これまでよりも転職が活発になりそうです。楽天の参入は良い意味で人材の受け皿を増やしたと思います。これは他社からの人材流出というネガティブな印象が強調されがちですが、流出側の組織最適化を推進しやすくする面もあります。やはり営利企業である限り、組織にフィットし生産性の高い人には長く働いてもらいたいし、そうでない人にはより貢献できる場所(社内・社外問わず)を探してもらいたい。健全な人材流動が続くためにも情報セキュリティのリテラシーはより高いレベルを目指す必要があると思います。
途中記事の内容から話が逸れましたが、これって逮捕時の写真撮ったりまでして各社トップページで報道する内容でしょうか?通信業界の注目度が高い昨今は避けられない流れなのか…
注目のコメント
「持ち出されたのは同社の4Gと5Gの基地局設備や基地局同士などを結ぶ固定通信網に関する技術情報」が持ち出されたとのこと。
日本で開発/製造していることが少なくなった現状では、通常海外ベンダーからの技術提供で設備を構築するケースが多い。
ただ、設備の規模や成り立ちも違うことから、すぐに活用できる情報は、基地局の設置場所くらいではないか。
建物の反射など電波エリア設計って意外と難しく、基地局設置場所は、重要情報。海外ベンダーは、日本地形も詳しくないので、基地局設置場所情報は持ち合わせていない。- 退職申請後退職までに重要情報へのアクセスが可能だったとすればSBKK側にも非ありでは?
- 楽天はその情報を活用したのか。楽天は当該社員をどう処遇するのか。
- 副業時代の情報管理は?副業するひとは機密にかかわる仕事から縁遠くなる、そんな気がします。この手の話で逮捕まで行くケースは多くないような気がします(私が覚えていないだけ?)。
実際は、情報の軽重はあれど、同業に転職する場合に常に起きうる話だと思います。本件、情報の内容が非常に重要だったか、わかりやすい証拠があったか。他の事例との違いに関心があります。
当人が一番気をつけなくてはいけない問題ではあります。会社側の管理責任もありますが、たとえばファイルなどではなく「当人の頭の中にある機密情報」を会社がどうやって管理するのか、というと現実的には無理です。
(社会的制裁も含めた)厳罰で抑止力を働かせるしかないのかもしれません。とはいえ、「そんなことしたらやばいよな・・・」という想像力が働く人は、こういうことはやらないのでしょうけど。