日本電産社長、マスク氏と「会談したい」－ＥＶモーター供給に意欲
コメント
注目のコメント
少し前の記事ですが、テスラを分解して駆動ユニットを分解調査しています。
テスラは当初より誘導モーターを採用してきましたが、性能とコストのバランスを考慮してモデル3ではモーターの構成を変えてきています。
リア駆動ユニットに初めて永久磁石式同期モーターを採用しました。フロント駆動ユニットは従来の誘導モーターです。
勿論日本電産は、世界のEVの駆動ユニットの情報は掴んでいるでしょうが、SiCインバーターや冷却など、小型化と低コスト化を進めるだけでなく、モーターの最適解についてもテスラの要求に応えていかなければなりません。
既にモーターについては、中国国内で調達網が整いつつあるので、日本電産の焦りも相当にあるのでしょう。それが、日本電産の関社長が、マスクに直接会いたいと表明した背景でしょう。恐らく永守会長の意を受けたものでしょう。
またモーターの性能に大きく影響する電磁鋼板の技術をアルセロール・ミタルを抜いて世界一の生産量を誇る宝武鋼鉄集団が、その電磁鋼板を持っているというインパクトも無視できません。中国国内で電磁鋼板からモーターまで調達できるようになれば、テスラの優位性は大きく、そのことが日本電産として、テスラに駆動ユニットを収めたいと言う動機になっているのでしょう。
EV化の遅れが、こうしたモーター技術、さらには世界一の品質の電磁鋼板にまで、日本が遅れていくと言う負の連鎖が起き始めていることに、早く気づいて欲しいです。
永守会長のの焦りも当然だと思います。
◎ 進化したテスラの駆動ユニット、SiCインバーターと永久磁石式モーターを搭載
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01092/00008/
◎ 「テスラ100%中国製」現実味 EV部品の供給網広がる
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65136170W0A011C2TJC000
◎ トヨタもテスラも、中国製「電磁鋼板」採用へ？ 日本のキー技術、電磁鋼板を中国が作れるようになったのか？
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/motor-fan.jp/article/amp/10015914%3Fusqp%3Dmq331AQRKAGYAerQtMSN6-XO8QGwASA%253Dマスクまで話が行けばすぐ実現するのでは？取り巻き(というか広報担当だったり、担当役員だったり)が自分たちの存在意義を含めてゲートキープしていることが多いので。
それにしても、ここ数年で自動車業界は本当に大きく変わるでしょうね。個人的にはホンダがどう出るか(どうなるか)にとても興味があります。
