【通信】普及タイムラインで制する5G
3つのポイント
①2021年には5G幻滅期が訪れるが、負けずに事業開発を行うことが重要
②スマホの成功体験に縛られず、センサーなども使った空間での顧客体験(UX)を考えよう
③5G整備スケジュールなどからロードマップを作った上での事業開発が必要
3つのポイント
①2021年には5G幻滅期が訪れるが、負けずに事業開発を行うことが重要
②スマホの成功体験に縛られず、センサーなども使った空間での顧客体験(UX)を考えよう
③5G整備スケジュールなどからロードマップを作った上での事業開発が必要
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現在の装置は、NSA(Non-stand-alone)という4Gと5Gの移行期に利用されるハイブリットタイプもの。5G性能を発揮するのは、5G専用装置のSA(Stand-Alone)タイプに置き換えていく必要がある。
SAに移行完了するのは、24年以降になることから、5Gの性能を発揮したサービスは、それ以降になる。
ただ、現在のLTE-Aでも最大速度1Gbps、遅延10msと言われつつ、4Gの能力を最大限に発揮したサービスは、事実上ないのではないだろうか。
実はここにきて、4Gの回線料金や端末価格は低下し始め、4Gを使ったビジネスが伸び始めています。また、4Gの省電力化技術も開発され、単3電池4本で10年間稼働します。これらを活用した、4G監視カメラのサービス、ガスIoT検針サービスなどが伸びています。
事業ロードマップを作成するときは、5Gだけでなく、4Gの価格動向、省電力化のトレンドも合わせて、作るとよいでしょう。
3G、4Gとスマホ通信の言葉として付き合ってきたので、5Gもその延長で考えてしまっている事を変える必要があると感じています。
NewsPicksなどで落合陽一氏が語っている5Gの世界は「スマホで重たい動画ダウンロードがすぐ終わって便利」ではなく「通信していることさえ気づかない、魔法のように感じるモノ」だったかと。もっと生活の裏で勝手に済んでいる通信が5Gの世界なんじゃないかなと期待しています。
この記事でも「5Gの事業開発の主役はスマホ以外」と書かれてますが、総務省が2016年に出している「IoT時代に向けた移動通信政策の動向」で5Gの経済効果を各分野ごとに予測しており、そこでも着目は違います。
2025年経済効果予測の高い方だけを拾うと
工場:444.0兆円
都市:199.2兆円
ウェアラブル:190.8兆円
小売:139.2兆円
作業現場:111.6兆円
と、非常に大きな額で圧倒的に期待されているのは工場のオペレーション最適化辺りだったりします。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000454145.pdf
(もう4年経ってるので予測も変わってるかもしれませんが)
となると、通信事業者ではない企業・自治体が一部エリアや建物・敷地内に専用5Gネットワークを構築する「ローカル5G」の方が当面は主役かもしれません。
一般には幻滅期に入るが、スマート工場など生活から少し遠いところで着々と進んでいく、そんな当面の未来になる気がしています。
他のテクノロジーに比べて通信キャリア、それに設備機材を提供するメーカー、サービス事業者、エンドユーザーと多層あるのが、他のテクノロジーハイプサイクルの議論とは異なる点。5Gの施設、普及自体が大幅に遅れるというはなさそうゆえ、ここで論じられているように諦めずにやり抜くサービス事業者が勝つというゲームになるのだろう。
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