中国、全国民に無償でワクチン接種へ 900万人が完了

北京=西村大輔
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 中国の国家衛生健康委員会は9日に会見を開き、新型コロナウイルスに対する中国製ワクチンを約900万人に接種したことを明らかにした。重大な副反応は100万分の1程度としており、ワクチンの安全性を強調。全ての国民を対象にワクチン接種を無償で行う方針で、「免疫の障壁を構築しウイルスの伝染を絶つ」としている。

 中国では河北省などで再び感染拡大が確認され、2月の春節、3月の全国人民代表大会全人代、国会に相当)の開催などを控えて危機感を強める当局は、移動制限などの対策を強化。感染防止の切り札としてワクチン接種も積極的に展開する構えだ。

 同委によると、先月15日以降、感染リスクが高い人を中心に約750万人にワクチンを接種し、それ以前に接種した医療関係者ら約160万人を合わせ約900万人が接種。10万分の6程度にアレルギー性発疹などが出たが、重い症状は100万分の1程度としている。

 政府は今後もワクチン接種の対象を拡大する方針で、接種の拠点を全国2万5392カ所に設けた。医療従事者の訓練や専門家による副反応の観察プロセスなど膨大な人数のワクチン接種を支えるシステムを構築しているという。(北京=西村大輔)

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