33Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
「一旦立ち止まる」というある意味衝撃的なワードをぶっ込んできた三菱スペースジェット(旧MRJ)の開発凍結発表は、昨年10月30日のことでした。今回のキャンセルは開発凍結後では初の失注です。

エアロリースとの契約は、確定発注10機とオプション10機の最大20機。確定発注は通常、契約が履行されないとペナルティが発生します。オプションは平たく説明すると仮発注で、確定発注と同じ価格等条件で後から発注できるというイメージのものです。なので、三菱として売上が確実に見込めたのは10機です。

ちなみに日本の報道機関ではロックトンという会社の「基本合意(LoI)」も受注数に入れているところもあるようですが、これは契約に向けてテーブルについた程度なので、本来受注に入れるのはおかしいです。ボーイングやエアバス並みに「確実に商談が決まりそう」というなら別ですが、お察しの通りです。

スペジェーは技術的に課題があったのは致し方ない点もあるとしても、ANAにもJALにも10月末時点で今後のビジョンをしっかり説明していない三菱重工の対応にはかなり驚きました。民間機のビジネスではあり得ない対応で、このまま完成機ビジネスをやっていても問題になっていた気がします。
その点、最大手のブラジルのエンブラエルは、顧客だけでなく我々メディアに対する応対も謙虚かつ説明も丁寧ですばらしいです。企業としての基礎体力のようなところでも差があったように感じます。

三菱も個人的には腹を割って話せる人もいるので応援はしたいですが…
コレ見てると、さすがに日本のローンチカスタマーANAやJALに関してはキャンセルされずに待ってくれるよね、と思ってるフシが。

こんなの今の状況じゃANAやJALの株主が黙ってないのでは?

ナメてる感じがします。
FA、公共、重電、交通、自動車機器、宇宙、通信、半導体、空調機器等、幅広い分野で展開。選択と集中を徹底し、既存の主力事業であった携帯電話端末、半導体のDRAMとシステムLSI、パソコン、洗濯機から撤退。ビルシステム事業では国内トップ、新興国へも進出中。宇宙分野にも積極的。
時価総額
5.41 兆円

業績

業績

総合重機国内最大手。ガスタービンや原子炉などエネルギー関連、製鉄機械など大規模機械・プラント、物流機器、防衛・宇宙分野の機器などを手掛ける。脱炭素に向け、エネルギー転換や各種機器の省エネに注力。
時価総額
4.61 兆円

業績