[ワシントン 7日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は7日、大規模な財政政策と金融政策に加え、新型コロナウイルスワクチンの普及が支えとなり、米景気回復は継続するとの見方を示した。

ブラード総裁は「ワクチン接種が早期に始まったことで、パンデミック(世界的な大流行)は今年上半期に収束に向かう可能性がある」と予想。下向きリスクは残っているものの、「消費に回せるリソースが引き続き例外的な高水準にあるため、景気回復は上半期も継続する」と述べた。

その上で、財政政策と金融政策による支援は「極めて効果的だった」と指摘。インフレ期待が上向いているほか、労働市場は2007─09年のリセッション時と比べ早く回復していると述べた。

また、緩和的な金融政策と潤沢な政府の財政出動に加え、新型コロナ感染収束後の景気の急回復で、インフレ率が予想より速いペースで上昇する可能性があるとの考えも示した。

*内容を追加しました。