[東京 7日 ロイター] - 日本が確保している米モデルナの新型コロナウイルスワクチンについて、国内での承認が5月以降になる見込みであることが分かった。臨床試験や流通を請け負う武田薬品工業の日本ワクチン事業部長、今川昌之氏はロイターの取材に対し、治験には数カ月かかる見通しで、承認は早くて5月になると語った。

日本政府はモデルナとの間で、今年上半期から5000万回分のワクチン供給を受けることで合意している。治験は今月から始まる。米国や欧州、カナダ、イスラエルはすでに同ワクチンを承認済み。

ロイターは電子メールでモデルナに問い合わせたが、現時点でコメントを得られていない。

7月23日に東京五輪・パラリンピックの開幕を控える日本は、欧米の製薬会社から少なくとも5億4000万回分のワクチンを確保している。