(ブルームバーグ): 米フェイスブックは、2021年の「比較的早い時期」にスマートグラス(眼鏡型端末)の市場投入を予定するが、拡張現実(AR)関連のデジタルオーバーレイ技術は搭載されない見通しだ。 ハードウエア責任者アンドルー・ボスワース氏が明らかにした。

フェイスブックは、「レイバン」ブランドを傘下に置く眼鏡メーカーのルックスオティカと提携し、スマートグラスの開発を進めている。

ボスワース氏は「ネットに接続し、多くの機能を提供するのは確かだが、誇大広告はしたくない。われわれはそれをARではなく、単に『スマートグラス』と呼んでいる」と説明した。

2017年に眼鏡型AR端末計画を最初に発表したフェイスブックは、その後現実世界にデジタル画像の投影を可能にする幾つかのカメラ機能を開発。ここ数年はハードウエアにかなりのリソースを投入し、仮想現実(VR)スタートアップ企業オキュラスを買収したほか、ビデオ通話デバイス「ポータル」も発売した。

フェイスブックの人員配置に詳しい関係者1人によれば、同社のVR、AR、ハードウエア関連チームは6000人余りのスタッフを擁し、「インスタグラム」や「ワッツアップ」を上回る。

原題:Facebook Smart Glasses Coming ‘Sooner Than Later’ Without AR(抜粋)

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