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繰り返す人獣共通感染症は「生物災害」 日本版CDC創設を 日本獣医師会・蔵内勇夫会長

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インタビューに答える日本獣医師会の蔵内勇夫会長=福岡県筑後市で2020年12月27日、須賀川理撮影
インタビューに答える日本獣医師会の蔵内勇夫会長=福岡県筑後市で2020年12月27日、須賀川理撮影

 猛威をふるう新型コロナウイルスは、動物と人間の間で感染が起こりうる「人獣共通感染症」とみられる。日本獣医師会の蔵内勇夫会長は、次のパンデミック(世界的大流行)に備え、動物に広がる感染症にも一元的に対応する米疾病対策センター(CDC)の「日本版」が必要だと訴える。【聞き手・吉川雄策】

 ――新型コロナウイルスの感染拡大で、人獣共通感染症に注目が集まっています。

 ◆ウイルスのなかで、人間への感染が確認されているのは1400程度とされ、そのうち約6割が動物由来だ。だが、世界に存在するウイルスの数は60万とも100万とも言われる。未知のウイルスは多く、人獣共通で感染するウイルスは相当数あるとみられる。この20年間だけでも、SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)といった野生動物などが媒介する共通感染症が相次いだ。今後も新たな感染症は必ず出現する。感染症はテロや戦争と違って対象を選ばず、ウイルスは見えないうちに広がる。とても恐ろしいものだ。

 ――密輸された野生動物やペットとして輸入された動物などからの感染も懸念されます。

 ◆高いお金を出してでも入手が難しい動物をペットとして飼いたい人がいるから、密輸が成立する。そんな商売が成立しないようにする取り組みが必要だ。野生動物は野生に適応した元々の暮らしがあり、人と触れることで…

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