[ロンドン 6日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した12月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.4と景気判断の分かれ目となる50を上回ったが、イングランドのロックダウン(都市封鎖)で落ち込んだ前月の49.0から小幅な上昇にとどまった。

サービス部門PMIは49.4と5カ月ぶりの低水準だった11月の47.6から改善したものの、依然として本格的な回復に至っていない。

速報値では総合PMIは50.7、サービスPMIは49.9となっており、いずれも下方改定された。

IHSマークイットのエコノミスト、ティム・ムーア氏は「英国のサービス部門は2020年第3・四半期の一時的に盛り返した後、再び低迷したことを12月のデータは示している」と指摘。「これは主に(新型コロナウイルスの)流行拡大で消費者向けサービスへの規制が強化されたことを反映している」と分析した。

英国では12月に新型コロナワクチンの接種が始まり、楽観的な見方が強まっている。事業見通しを示す指数は11月の5年ぶりの高水準付近にとどまっている。

ただ感染者の拡大に歯止めがかかっておらず、ムーア氏は「第1・四半期に経済状況が低迷し、消費が先送りされることをサービス業者は覚悟しなければならない」と述べた。