[チェンナイ 6日 ロイター] - ホンダは、インドの二輪車部門で一部の従業員を対象に希望退職を募集する。新型コロナウイルスの感染拡大で需要が低迷していることが背景。

インドの二輪車部門であるホンダ・モーターサイクル・アンド・スクーター・インディア(HMSI)が、労組に宛てた5日付の書簡で明らかにした。競争の激しい市場で「生き残る」ための措置と説明している。

インドでは2019年から自動車の需要が鈍化している。

HMSIは書簡で「需要鈍化の長期化に加え、新型コロナ危機の経済的な影響を踏まると、インドの自動車業界は特に厳しい状態に直面している」と指摘した。

希望退職は勤続10年以上、もしくは今年1月末時点で40歳を超えた正社員が対象。シニアマネージャー、バイスプレジデントの場合、勤務年数に応じて720万ルピー(9万8488ドル)が支払われる。

どの程度の従業員が応募するかは不明だが、最初に応募した400人には支払額を50万ルピーを上乗せする。

2020年3月末に米証券取引委員会(SEC)に提出した文書によると、HMSIはインドの4工場で7000人以上を雇用している。

業界統計によると、2020年4-11月の同社の販売台数は32%減の240万台だった。

ホンダは先に、インドの四輪車工場を2工場から1工場に集約すると発表している。