米国債利回り1%超えは始まりにすぎない-民主党「スウィープ」なら
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一昨日時点で10年BEIが2年2か月ぶりに1%に到達していました。フィッシャー効果を持ち出すまでもなく、これから名目の世界でも金利は上がることが想定されます。現状、ドルがこれに連れて上昇する展開にはなっていませんが金利の無い世界が常態化している今、唯一金利の付く通貨は捨て置けません。今年、ドル安予想が人気ですが、私はそう上手くいくだろうか、と疑義を持ってみるようにしています。
なお、1%近傍はまだゼロ金利政策導入前後の世界観ですが、1.1%や1.2%となると話は変わってきます。株価の動揺も不可避の水準が1.1~1.2%というエリアで、それより上はわりとまとまった幅の調整をもたらす、という相場観で私は見ています。財政悪化を懸念したいわゆる悪い金利上昇というよりも、むしろ景気回復期待を映じた良い金利上昇なのでしょう。確かに製造業の景況感は各国とも強く、またワクチン生産も製薬や関連産業の業況を押し上げていそうです。
他方で、生活に密接な飲食などサービス業に代表される非製造業の景況感はメタメタです。そのため、景気回復期待を映じた金利上昇と言われても、全く実感がないと感じます。我々の生活に密接な経済活動ほど制約を受けている以上、製造業がいくら回復しても、世の中のムードは悪いままです。