手洗えないのに…難民キャンプのロヒンギャ、低い感染率

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ニューデリー=奈良部健
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 ミャンマーでの迫害から逃れ、バングラデシュ南東部コックスバザールの難民キャンプで生活するイスラム教徒ロヒンギャ新型コロナウイルス感染者が、周辺の地元住民と比べてかなり少ないことがわかった。世界保健機関(WHO)などが原因を究明するため、実態の調査に乗り出している。

 キャンプには、竹や防水シートでつくった簡易な家がひしめきあう。約85万人のロヒンギャは、配給に頼る貴重な水を感染予防のための手洗いに十分に使えていない。キャンプ内のロヒンギャからは、昨年5月に初の感染者を確認。爆発的な感染拡大が懸念され、WHOはその後の3カ月でキャンプ内のロヒンギャの9割が感染する可能性もあるとみて、国連機関やNGOが隔離施設の建設などを急いでいた。

 ところが、WHOによると、昨年12月13日時点で感染が判明したロヒンギャは363人で、検査を受けた人に占める感染者の割合は1・8%。キャンプ外の地元住民が12%だったのに比べると、少なかった。

 「ロヒンギャの感染が少ない…

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