2021/1/6

【freee佐々木】あらゆるビジネスの効率化は「まだまだ」できる

NewsPicks 金融ジャーナリスト
2020年は、新型コロナウイルス対策でペーパーレスやリモートワークへのシフトが一気に進んだ。
その恩恵を最も受けたのは、インターネット上でソフトウェアを提供する「SaaS(サース=Software as a Service)」の企業だ。
なかでも、会計管理ソフトを手がけるfreeeは、株価が1年で3倍以上に上昇。売上高も前年比で約5割増となった。
2021年は、企業や行政のDX(デジタルトランスフォーメーション)対応に約1兆円の政府予算が投じられるなど、さらに追い風が吹く。
急速に進むデジタル化やSaaS業界の現状、そしてfreeeの方針について佐々木大輔CEOに話を聞いた。
INDEX
☑️給付金で会計ソフトの需要が拡大
☑️行政がデジタル化の足かせに
☑️社内手続きも効率化するfreee
☑️全ビジネスのAI支援が最終目標
☑️日本のクラウド化は遅れている

佐々木大輔(ささき・だいすけ)/freee 創業者・CEO。1980年東京都生まれ。一橋大学商学部卒業後、博報堂に入社。マーケティングプランナーとして戦略立案を担う。CLSAキャピタルパートナーズでの投資アナリストを経て、ALBERT執行役員CFOに就任。2008年からGoogleに参画し、日本におけるマーケティング、日本およびアジア・パシフィック地域における中小企業向けマーケティング統括を担当。12年7月にfreeeを創業し、「クラウド会計ソフト freee」をリリース。19年12月に東証マザーズに上場。

給付金で会計ソフトの需要が拡大

──コロナでリモートワークが一気に広がりました。freeeを取り巻く事業環境はどう変わりましたか?