[ベルリン 4日 ロイター] - IHSマークイットが発表した昨年12月のドイツの製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は58.3で速報値(58.6)から小幅に下方改定されたものの、前月(57.8)から上昇し2018年2月以来の高水準となった。

ドイツは11月初め、新型コロナウイルスの感染拡大を受け限定的な行動制限を導入したが歯止めがかからず、12月半ばに規制を強化した。

しかし、IHSマークイットのエコノミスト、フィル・スミス氏は、こうした行動規制の悪影響は消費財メーカーのみにとどまり、製造業は全体として好調を維持したと指摘した。

12月調査では、物流上の問題で原材料や部品の不足が指摘された。スミス氏はこうした供給網への圧力は12月は深刻な問題とならなかったものの今後、顕著になる可能性があると指摘。

それでも、製造業は先行きは明るいとみているという。ワクチンの実用化で、コロナ流行の需要下押し効果が次第に弱くなり、投資の回復持続が期待されるとしている。