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個人的には、90年代後半から0年代は世界の核融合研究が「日和った時代」だと思ってます。
国際協力で進めていた実験炉ITERの計画に暗雲が立ち込め、世界中で炉心プラズマ設計を改善させるようなアイデアが、珍妙なものも含め色々と出てきたのです。

この英国の「プロトタイプ炉」も、そんな日和った時代に生まれた「球状トカマク」という炉心概念に基づいています。
球状トカマクの基本的アイデアは、従来のトカマク型ー痩せたドーナツ型ーではなく炉心プラズマを太ったドーナツ型にすれば、コンパクトなサイズで出力が上がるはずだ、というものです。
しかし出力密度が大きすぎて、プラズマの排熱を受け止める「ダイバータ」という機器が熱負荷に耐えられそうにありません。

そこで、ダイバータを固体ではなく液体金属にしてしまえば熱で壊れる心配はなくなるやん、という何とも素直な発想から、近年「液体ダイバータ」という排熱処理概念が生まれました。
球状トカマク炉を実現するには、まずは液体ダイバータの技術実証をしなければいけません。