「母だからこそ」タフさを武器に セーリング・吉田

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セーリング女子470級世界選手権で、巧みにヨットを操る吉田愛(左)・吉岡美帆組=神奈川・江の島沖で2019年8月8日、喜屋武真之介撮影
セーリング女子470級世界選手権で、巧みにヨットを操る吉田愛(左)・吉岡美帆組=神奈川・江の島沖で2019年8月8日、喜屋武真之介撮影

 新型コロナウイルスの影響で、スタジアムから歓声が消えた。校庭からも、体育館からも、スポーツを愛する子供たちの笑顔が消えた。だが、アスリートは諦めない。次世代を担う新星も、不屈の精神を誇るベテランも、志を貫き、現状を超えようとしている。

吉田愛(40)=ベネッセ

 コロナ下での自粛は、新たなモチベーションを得る貴重な充電期間となった。

 2017年に出産後、3カ月で復帰。国際大会の転戦が続き、長男琉良(るい)ちゃん(3)とゆっくり向き合う機会がなかった。昨春はコロナの感染拡大で、練習拠点の神奈川・江の島の港も利用停止になった。自宅でトレーニング中も、愛息を背中に乗せての腕立て伏せや抱っこしながらのスクワットを行うなど、濃密な子育てを経験。「ママが競技をしていた記憶が残りやすくなる」と、現役を続ける意欲につながった。

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