2021/1/2

「インターネットで不幸にならない」ための新常識

この1週間、【「変わりゆく世界」での必読書】と題したブックガイド特集を掲載する。

この連載は、ビジネス、報道、国際政治、マネーなど各分野の第一線で活躍するプロフェッショナルに、これからの時代に必要な「視点」を身に付けるための「必読書」を紹介してもらうというものだ。

ぜひこの年末年始、じっくり腰を据えて読書に取り組み、見識と感性に磨きをかけてほしい。
去る2020年は「ネット社会」が社会を揺るがせた年でもあった。
アメリカでは、大統領選や「BLM」運動などの局面で、SNSがリアル社会の分断を加速させるツールに。日本では、有名人の自死をきっかけに、SNS上の誹謗中傷問題が改めてクローズアップされた。
これから、ネット社会はどこに向かおうとしているのか? 今、ネットで起きていることの実情をつかみ、より良いネット社会を考えるために、読んでおきたい5冊を、情報社会学が専門の塚越健司氏に挙げてもらった。
塚越健司(つかごし・けんじ)
1984年、東京都生まれ。拓殖大学、学習院大学非常勤講師。専門は情報社会学、社会哲学。ミシェル・フーコー研究のほか、インターネットの技術や権力構造などを研究。  著書に『ニュースで読み解くネット社会の歩き方』(出版芸術社)『ハクティビズムとは何か』(ソフトバンク新書)ほか。テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」火曜コメンテーター出演中。