2021/1/2

【次期総長】東大が「世界で勝つ」戦略はこれだ

NewsPicksエディター/音声事業 プロデューサー
東京大学は、五神真・現総長の時代に産学連携が進んだ。
2019年に、台湾のTSMCと「先進半導体アライアンス」を締結。2020年にはソフトバンクと「Beyond AI 研究推進機構」(旧:Beyond AI 研究所〈仮称〉)を設立した。
その産学連携を、大学執行部の一員として取り仕切ったのが、藤井輝夫理事・副学長だった。藤井氏は、2020年10月に行われた総長選考会議で次期総長に選出され、2021年4月に第31代総長に就任することが予定されている。
一方、東大をはじめ、日本の大学を取り巻く状況は厳しい。
イギリスの教育専門誌「THE(Times Higher Education)」が2020年に発表したTHE大学ランキングで、東大は36位タイで、京都大学が54位タイ。
トップ200で日本の大学は2校のみで、59校のアメリカ、29校のイギリス、21校のドイツとは、大きく水をあけられている。
また、総長選挙では、選考過程に一部教員から疑義が呈されるなど、新体制は波乱の船出となる。
総長就任を控え、藤井氏は予断を許さない先行きをどう見ているのか。東大が世界で勝つための戦略とは。