[ロサンゼルス 30日 ロイター] - 米国立アレルギー感染研究所のファウチ所長は30日、米国が来年秋までに新型コロナウイルスワクチンの接種を通じて十分な集団免疫を獲得し、一定の正常さを取り戻すことができるとの見方を示した。

ファウチ氏は、米国でのこれまでのワクチン接種状況について、供給面で問題も生じているものの、そうした課題が克服されることを確信していると言明。

「1月になれば(供給は)加速し、遅れを取り戻すことができるだろう」とし、4月までには希望に応じて一般市民に広く接種することが可能になるとの見方を示した。

また、5月から7月にかけて想定通りに接種が進めば、初秋には十分な集団免疫が得られ、学校や劇場、スポーツイベント、レストランなど、正常に近い状況に戻ることが可能になると述べた。

英国で発見された新型コロナの変異種については、感染力が高いとみられるものの、従来型のウイルスに感染した人はこの変異種に再感染しないようで、免疫を獲得していれば防御となることを示すと指摘した。