2021/1/2

【大迫傑】特別な存在になるために、僕はこう「努力」した

NewsPicks 編集長
「走ること」ほど、シンプルで奥深いスポーツはない。
チーム戦である駅伝であっても、担当する区間はたった1人で走り抜かなければならない。気温や湿度、あるいはレース当日のメンタルで結果が大きく左右される過酷なスポーツだ。
その「走る」ことに徹底的に向き合ってきた男がいる。
大迫傑。東京オリンピック男子マラソンの代表に内定している、プロランナーだ。
早稲田大学を卒業すると米国に拠点に移し、実業団に所属しないプロランナーとして結果を残し続けてきた。2020年の東京マラソンでは、2時間5分29秒で日本記録を更新し、名実ともに日本のトップランナーとなった。
自らを「飛び抜けた才能はない」と語る大迫は、いかにして今のポジションを獲得したのか。そして、20年以上の競技生活で何を学び、何を表現しようとしているのか。
独占インタビューでお届けする。

「東京」だから特別

──2021年は、延期された東京オリンピックが開催される予定で、マラソンでの出場が決まっています。五輪と他のレースで、感覚的に違う部分はありますか。