[28日 ロイター] - 米バイオ医薬品のノババックスは28日、開発中の新型コロナウイルスワクチンの大規模後期臨床試験(治験)を米国で開始したと発表した。

同社は生産工程の拡充に関連した問題で、後期治験の開始を2度延期していた。

後期治験は米国とメキシコの約115カ所で最大3万人を対象に実施する。対象者の3分の2にワクチンを接種し、残りの3分の1には偽薬を投与する。

米国ではすでにファイザーとモデルナがそれぞれワクチンの緊急使用許可を取得しており、ノババックスは出遅れた格好だが、専門家は、パンデミック(世界的大流行)を終息させるには複数のワクチンが必要だとしている。

ノババックスは複数の国とワクチン供給契約を結んでおり、後期治験を現在行っている英国には6000万回分を供給する。英国の治験の暫定結果は来年第1・四半期に明らかになる見通し。