【高原豪久】人は育てられない。育つか育たないかは本人次第
生理用品や紙おむつなど国内の事業基盤を強化するとともに、新興国を中心とする海外展開を加速。80を超える国や地域に進出して現地ニーズを掘り起こし、社長就任時に約1割だった海外売上高比率を約6割に、売上高を3倍にするなど、同社を大きく躍進させた。
なぜ創業者である父のカリスマ経営から、社員が自立的に動く全員経営へと転換できたのか。海外戦略、急成長を支えた人づくりなど、社長人生20年で培われた経営の要諦を語る。(全7回)
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自分から成長しようと思う意志を持たない人を育てることはかなり厳しいです。成長は本人のものなので、本人が成長したいと思わない限り、どんな刺激も成長には結びつきません。組織や周りにできることは、成長したいと思わせる刺激です。
高原社長にとっては、取締役会の場がまさにそのような場だったようですが、周りとは年齢も異なり、創業者一族としての周囲からの眼もあって、相当な修羅場経験だったようです。
修羅場を活かすのも本人が当事者意識をどこまで持てるのかにかかっています。その意識も自分の強みを作り出して自分の戦い方を会得できるような行動に結び付けなければ成長にはつながらないので、ここでも組織や周りにできることは、本人に気付きを促すことだけだと思っています。
二代目として本当にご苦労された高原さんならではの、とても心に沁みる記事でした。
私が育ててもらったリクルートでは、「圧倒的当事者意識」という言葉があります。
全ては自分次第。他人事にするのではなく、自分事として考えろという教えでした。
育つか育たないかは本人次第。成長したいかどうか、自分事としてとらえることが出来るかが、とても大切だと感じます。
このタイトルに、少なからずこの20年、人材育成に身を置いてきた自分の経験から思うことは、
「人は育てられない、ということはない」
ということです。記事を読めば額面通りの言葉ではないことはわかります。
「自ら成長しようと思わない人を育てることはできない」
ということですね。私自身、人は根源的に「自ら成長したい」という欲求があると信じています。その欲求をどのように駆り立てていくかが教育においては大切で、今までの時代はそれを外側から、例えば研修やOJT、あるいは制度を使い触発してきたように思います。
しかしながらこれからの時代は、それでは立ち行かないと思います。外側から物を見る(アプローチする)思考様式或いは価値観では時代に行き詰まり、内側から常に物事をみる時代こそがしなやかさや軽やかさを生んでいきます。「会社が決めたこと、お客様が決めたこと」ではなく「自分はどうしていきたいか」という内側からの想いやエネルギーが自分自身を鼓舞し、そして周囲を巻き込みリードしていく、そんな時代が今です。
例えば、非常に大きな例えになりますが、今のコロナ禍で過ごす我々の日々の生活もそうだと思います。政府や地方自治体の長が方向性を国民に伝えても、最後に自分自身の行動を決めるのは自分自身です。「自分自身がやりたいか、どうか」です。これからは多くのことを「本人次第=自分次第」という感覚で捉え行動していくのだと思います。
ですから「育つか育たないかは本人次第」ということは昔から言われてきた言葉ではありますが、まさに「本人次第」というキーワードに、今それを時代が要請し始めてきていると痛感させられる記事でした。
育ててもらうんじゃない。
自分で育つ。育つ意欲がある人は、自ら学ぶ。必要なら教えを乞う。
育ててもらわないと成長できないなんて、甘えるのをやめる。自分の未来は自分で創ると覚悟した人は、確実に成長します。
企業の研修は、考え方と実施方法を抜本的に変える必要がありますね。
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