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大阪に丁稚奉公に出る、というのは、20世紀前半に生まれた愛媛県民の多くが経験したことでした。「伊予の学者、土佐の鬼侍」などといわれたりしましたが、愛媛県民は武闘派ではなく、学者になったり創意工夫をすることを好む人が多いです。かといって、讃岐商人のように経済活動に熱心というわけでもなく、あまり金にもならないことに人生をかけて取り組み続ける、という人も多いです。
 『坂の上の雲』で正岡子規が東京に出て俳句の近代化に死に物ぐるいで取り組んだ生涯が描かれています。愛媛自体は経済圏としては限られていて、活躍の場を求める愛媛の人間は、人生の早い時期に、大阪や東京、あるいは世界に出て行きます。日本を代表する建築家、丹下健三も愛媛の人ですが、愛媛に住んでいたのはほんの数年です。
 そのような、人材は外に出て行ってしまう愛媛にあって、規模のある産業といえば、住友の銅山か今治のタオルか、県東部の製紙業です。前2者がすでに衰退しているのに比べると、製紙業は、トイレットペーパーにティッシュペーパー、そして生理用ナプキンに紙オムツといった、大きくかたちの異なる商品を開発し続けることで、グローバル展開も急増させている地場産業です。
ユニ・チャーム社長・高原豪久さんの連載第2回です。
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2001年に39歳で社長に就任。当初はその経営手腕を不安視されるも、圧倒的な実績で外野の雑音を跳ね返したユニ・チャームの高原豪久社長。

生理用品や紙おむつなど国内の事業基盤を強化するとともに、新興国を中心とする海外展開を加速。80を超える国や地域に進出して現地ニーズを掘り起こし、社長就任時に約1割だった海外売上高比率を約6割に、売上高を3倍にするなど、同社を大きく躍進させた。

なぜ創業者である父のカリスマ経営から、社員が自立的に動く全員経営へと転換できたのか。海外戦略、急成長を支えた人づくりなど、社長人生20年で培われた経営の要諦を語る。(全7回)

■第1回 ユニ・チャーム海外展開で売上高3倍、時価総額11倍
■第2回 言葉ではなく、行動で人を評価する
■第3回 裸の王様にならないための「自己観照」
■第4回 人は育てられない。育つか育たないかは本人次第
■第5回 1の努力、10の努力、100の努力
■第6回 人間の能力に差はない。誰でも成功できる
■第7回 健全な危機感をいかに持ち続けるか
人事評価についてのコメントが興味深かったです。
有言実行の遂行具合で評価するのは、マネジメントとしてメンバーをしっかり観ていないとできない事。
チームスポーツの監督・コーチに通じるスキルですね。
この連載について
ビジネスや働き方が多様化し、正解がない時代に、自分を信じて一心に仕事をする人たちがいる。そこにあるのは独自の「哲学」だ。仕事人のヒストリーをたどり、道標となった哲学を浮き彫りにしていく。